プロパンガスの料金が高い5つの理由と対策方法を解説
「プロパンガスの料金が高すぎる!なぜこんなに高いの?」
「プロパンガスの料金を節約する効果的な方法ってないのかな?」
私たちの生活で欠かせないガスには、プロパンガスと都市ガスの2種類あります。
ガス料金が高いと感じる家庭では、都市ガスよりもプロパンガスを利用していることが少なくありません。
なかには、プロパンガスが高いから都市ガスの地域や物件に引っ越した方もいるほどです。
一体なぜ、プロパンガスは料金が高いのでしょうか?
また、プロパンガスを使い続ける場合、どのような対策をすれば節約できるのでしょうか?
今回は、プロパンガスの料金が高い理由や対策方法をご紹介するので参考にしてみてください。
1.プロパンガスの料金が高い主な5つの理由

プロパンガスの料金が高い理由には、以下の5つの理由が挙げられます。
- 契約するガス会社を自由に変えられることを知らない
- ガス会社が設定している基本料金と従量単価が高い
- プロパンガス業界において価格競争が起こりにくい
- 料金の値上げは消費者の承諾なく行える
- 配送費などコストがかかる
上記のような理由から、毎月高いガス料金の支払いを余儀なくされている利用者が少なくありません。
もちろん、単なるガスの使いすぎで料金がかさんでいる可能性もあります。
日常のガスの使い方を見直してみてもあまり節約効果を実感できない場合は、これら5つの内容を参考に原因を考えてみましょう。
理由1.契約するガス会社を自由に変えられることを知らない
プロパンガスの料金が高いと感じるのであれば、今よりも安い料金プランのガス会社に切り替えることで、効果的にガス料金を節約できます。
プロパンガスはずっと昔から自由市場であるため、契約しているガス会社の料金が高いと分かれば他のガス会社へ切り替えても何も問題ありません。
しかし、プロパンガスを利用している消費者のなかには、ガス会社を自由に選べることを知らない方もいるのが実情です。
ガス会社を自由に変えられることを知らない消費者は、他社よりも高い料金をずっと支払い続けることになります。
理由2.ガス会社が設定している基本料金と従量単価が高い
プロパンガスの料金が高くなる原因に、ガス会社が設定している基本料金と従量単価が高いケースがあります。
基本的に、プロパンガスの料金は基本料金と従量単価の2つから成り立っています。

この基本料金と従量単価が、ガス会社ごとに異なる部分です。プロパンガスは、以下のような料金設定が一般的となっています。
基本料金 | 従量単価 | |
A社 | 1,500円 | 500円 |
B社 | 1,800円 | 400円 |
C社 | 1,650円 | 350円 |
※上記は一例です。
プロパンガスの使用量を節約しても、基本料金が高ければあまり効果を実感できません。
逆に、基本料金が他社より高額であっても従量単価が安ければ、プロパンガスを多く使っても思っているより安いケースもあります。
節約を心がけているのにもかかわらずガス料金が高いと感じる場合は、基本料金と従量単価をチェックしてみましょう。
また、プロパンガスは毎月のガス料金に上乗せして請求する「原料費調整制度」が適用されます。
日本のプロパンガスはサウジアラビアなどの産油国からの輸入によって成り立っており、輸入価格変動による影響は避けられません。
産油国の情勢や季節によって、ガス料金が高くなる可能性があることは理解しておきましょう。
理由3.プロパンガス業界において価格競争が起こりにくい
プロパンガス業界において価格競争がほとんどないというのも料金が高い理由の1つです。
過去何十年も、プロパンガスは地域密着の販売店が多く、現在も強い縄張りがあり閉鎖的な運営を行っています。
同じ地域に住み続けていると、他の地域のプロパンガスの料金を聞いて全然価格が違うことに驚く方もいるかもしれません。
料金が高いことに気づいた消費者がガス会社を変えたいと他社に相談をしても、このような強い縄張りがあることから断られてしまうケースもあります。
他社から目の敵にされてしまうと、今後の運営がやりにくくなってしまうのでしょう。
プロパンガス業界はこのような閉鎖的かつ強い縄張りがあるため、他社に乗り換えることはないだろうと不毛な価格競争は行われないのです。
「同じような料金設定で歩幅を合わせましょう」という暗黙のルールがあるのも否めません。
また、契約しているガス会社以外の基本料金と従量単価を目にする機会も消費者は少ないのが実情です。
ある程度ガス料金が高くても「どの家庭も同じくらいだろう」と納得してしまうケースも少なくありません。
理由4.料金の値上げは消費者の承諾なく行える
ガス会社は、プロパンガスの原価が高騰したときなど、書面による値上げの通知のみで消費者の承諾を得ることなく値上げできます。
通知に目を通していない場合、検針票を確認して値上げしていることに気づくケースもあるでしょう。
戸建てであれば、ガス会社に値上げについても値下げ交渉やガス会社の変更など対応手段はあります。
ただし、ガス会社に値下げ交渉しても縄張りなどの関係から必ず対応してくれるとは言い切れません。
また、賃貸住宅の場合は一括契約であることが多いため、交渉やガス会社の変更は難しいのが実情です。
理由5.配送費などコストがかかる
プロパンガスは、定期的にガスボンベを各家庭に軽トラックを使って配送して設置します。
そのため、ガスボンベを配送するためのガソリン代や人件費などコストがかかってしまうのは避けられません。
プロパンガスを各家庭に供給するまでにさまざまなコストがかかる分、請求金額に上乗せしているガス会社もあるため、料金が高いと感じてしまう場合があります。
2.プロパンガスの料金が高いと思ったときにやるべき対策方法

プロパンガスの料金が高いと感じたら、以下の2つの対策をしてみましょう。
- 契約しているガス会社に料金見直しの相談をしてみる
- 複数のガス会社と料金比較をしてみる
なお、この対策方法は戸建てに住んでいる方向けとなります。
賃貸住宅に住んでいる場合は一括契約しているケースが多いため、大家や管理会社に相談や交渉などをしても難しいことがほとんどです。
とはいえ、多くの契約者から相談があれば検討してもらえる望みもあるため、今後の参考にしてみてください。
契約しているガス会社に料金見直しの相談をしてみる
まずは、契約しているガス会社に料金見直しの相談をしてみましょう。
ただし、闇雲に料金を値下げしてほしいと伝えても成功する確率はほとんどありません。
まずは、現在契約しているガス料金プランと金額を確認してみましょう。
次に、近所に住んでいる方が契約している他社のガス会社の料金プランと比べて、どのくらい料金差があるかチェックしてください。
もしも、近所の方より高い料金を支払っている場合は、この結果を契約しているガス会社に伝えて値下げ交渉をしてみましょう。
複数のガス会社と料金比較をしてみる
契約している料金プランと複数のガス会社とで、料金比較をしてみるのも良い方法です。
ガス会社によっては、公式サイトに料金を比較できるページがあります。
検針票に書かれている情報を入力するだけで簡単に比較できるので、まずは参考にしてみると良いでしょう。
比較した結果、現在よりも安く利用できるガス会社があれば、ガス会社の切り替えをしたい旨を伝えて手続きを始めましょう。
まとめ.ガス会社の見直しなどの交渉はプロに任せよう!

プロパンガスは、以下の理由から高い料金を支払っている消費者が少なくありません。
- 契約するガス会社を自由に変えられることを知らない
- ガス会社が設定している基本料金と従量料金が高い
- プロパンガス業界において価格競争が起こりにくい
- 料金の値上げは消費者の承諾なく行える
- 配送費などコストがかかる
基本的にプロパンガスを契約する際、消費者は自由にガス会社を選ぶことが可能です。
ただし、自由なのは消費者だけではなくガス会社も同じことが言えるため、他よりも高い料金プランであったり知らないうちに値上げされていたりといった問題もあります。
また、プロパンガス業界が閉鎖的で強い縄張りがあることからガス会社を変更したくても断られてしまい、泣き寝入りするしかない消費者も少なくありません。
ガス料金が高いと感じる方や、料金プランが適正であるのか知りたい方、交渉がうまくいかなかった方、交渉が不安な方などは、ぜひ当社WILL PROCEEDへお気軽にご相談ください。
専門知識を兼ね備えている担当者が、料金比較から他社の紹介、現在契約しているガス会社への交渉や解約手続きなど、全てお引き受けしています。
まずは、お手持ちの検針票を参考にプロパンガスの料金シミュレーションで現状をチェックしてみましょう。
投稿者プロフィール

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株式会社WILLPROCEEDのWEB担当者。
非常用発電機の点検・負荷試験、キュービクルの設置、ご家庭のガス・電気の光熱費削減などをご提案します。
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