消防設備点検は報告していない人が多い?簡単な報告方法について
消防法や火災予防条例に基づき消防設備が設置されている建物は消防設備点検が必要です。
有事の際、消防設備が正常に作動しないと人命にかかわるため定期的な点検と報告をおこなうよう定められた制度ですから、忙しい日々のなかでも忘れずにおこなっていく必要がありますね。
そんな消防設備点検ですが、実はまだ報告をしていない人が多いのが現状のようです。

引用 総務省消防庁のリーフレット 消防用設備等に係る最近の動向について
上記の表で見ていただくとわかるように、年々報告率が増えてはいるものの、2020年時点でまだ50%未満という数字でした。
とくに1000㎡未満の小規模な施設の報告率が低く、消防設備点検に対しての意識の低さが伺えますね。
「報告していない人もいるのだから、自分もやらなくていいだろう」と考えてしまいそうですが、そうではありません。
これは人の命を守るために定められた「義務」です。報告を怠った場合の罰則も定められています。
簡単な報告方法がある?
小規模な建物で消防設備が以下の4つである場合は、無資格者でも簡単に点検と報告ができます。

やり方としては、総務省消防庁が作成した「消防用設備等点検アプリ」を使用しておこないます。
■消防用設備等点検アプリ
アプリ内の点検実施画面に従い、イラストを見ながら点検基準に適合しているかを判断して選択していきます。
入力した内容が点検結果報告書に反映されPDFファイルになるので、それを電子メール・郵送などで管轄の消防署へ提出するだけです。
まとめ
小規模なオフィスやアパートなどでは、消火器と自動火災報知設備しか設置されていない場合もあるので、無資格者でも簡単に点検と報告をおこなうことができます。
ただ、専門的な技術・器具が必要な場合や、点検時の安全面などを考慮して東京消防庁は有資格者の点検を推奨していますので、建物にどのような防災設備が設置されているのかを確認して、ご自身でできるのか、有資格者に依頼するのかを判断されてみてくださいね。
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